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なりたい雰囲気を引き出すコツ / “褒められヘア”Momoさん [lora.garden]

ヘアスタイルから感じる雰囲気は、お客様の満足度を左右する大切なポイント。“なりたい雰囲気”を叶えるのが上手な美容師さんに、イメージを引き出すコツやポイントを教えてらいます! 今回は、「チャレンジできるお洒落」なヘアを打ち出すlora.gardenのMomoさんに聞いてみました。

共感できて、褒められる
お客様目線のお洒落感


MomoさんのInstagram(@momo__gram25)より

ーふだん、どんなスタイルを提案してるの?

髪の毛や雰囲気がやわらかく見える女性像をイメージしてつくってます。一番は、お客様目線の「できるお洒落」。お洒落な髪型にしても、お家でできないと意味がないから、再現性はかなり大事にしています。

 

ーMomoさんが考えるお洒落って?

一般の女性が「共感」できて、周りから「褒められる」お洒落感です。

美容師目線の少しクリエイティブなお洒落感ってあると思うんですけど、私もスタイリストになりたての頃は、そっちに憧れがあったんです。

でも、当時大学生の妹に「お姉ちゃんのスタイルはかわいいけど、自分が似合うか分からなくて挑戦しにくい」って言われて。妹のすごくリアルな意見がかなり響いて、ポイントでお洒落感が感じられて、チャレンジしやすいスタイルに切り替えました。

 

ちょっとしたお洒落ポイントで
魅せるヘア

ーInstagramではボブやロブを推してるけど、どうして?

実はあまり狙ってなくて、わりと自然に。私自身これまでボブやミディアムにすることが多かったですし、ボブやロブの女性像が好きというのもあります。自分がやってきたぶん、共感できることが沢山ありますし。

 


MomoさんのInstagram(@momo__gram25)より

ーどんなお客様が多いの?

20代前半から30代前半の女性が多いです。ファッションは、なんだろう? 来店されたときに「私のお客様だ」ってわかっちゃうんですよね。雑誌でいうなら『mina』や『GISELe』のテイストかなと。

会社員の方や看護師さんも多いので、休みの日にいつもと違う質感を楽しめるような「ちょっとしたお洒落ポイント」を提案しています。

 

苦手でも大丈夫!
なON/OFFスタイリング


MomoさんのInstagram(@momo__gram25)より

ー簡単に再現できるON/OFFのスタイリングってどんなもの?

例えば前髪だったら、私自身がずっとショートバングなので、同じようにしたいというお客様も多いんです。

でも、普段スーツを着る方だと、ちょっと浮いちゃいますよね。そういう場合は、眉ギリギリにカットしてあげて巻けばオン眉になる、といった提案です。

ミニボブだったらオイルつけて耳に掛けるだけとか、肩レングスなら毛先ワンカールだけでOKとか。インスタでもストレートとワンカールに絞ってて、スタイリングが苦手な人でもチャレンジできそうなデザインを心掛けています。

 

最初の一言を大切に

ーお客様が喜ぶポイントってどうやって見つけてるの?

お客様の第一声ですね。私、カウンセリングのときにまず、カットやカラーに絞らずに、「今日はどうされますか?」から聞くようにしてて。そこでの第一声が何かによって、今日一番の目的を掴んでいます。

そこから、お客様がなんで来店してくれたのか、ストーリーを紐解くことにもつながっていくんですよね。例えば結婚式が終わってレングスチェンジをしたいとか、転職して明るくできるようになったとか、背景を知ることを大事にしています。

 

チャレンジできない
背中を押してあげる


MomoさんのInstagram(@momo__gram25)より

ーヘアをつくるときに気にしているポイントってある?

1番は髪質ですね。私の場合、インスタの写真を何個か保存していて「どれが合うと思いますか?」と相談されるお客様が多いんです。髪質によってはストレートパーマが必要だったり、スタイリングが大変になることもあるので、希望のスタイルのどこを一番良いと感じているのかを聞いて提案します。

あとは、お客様目線だと顔型ですね。こちらからするとキレイな卵型でも、ご本人は丸顔だと思い込んでいて、髪型にチャレンジできない方ってすごく多いんです。

顔型は顔まわりのデザインやちょっとの長さで印象を変えられるから、「それはもったいないよ」ということはお伝えしています。

 

ー気を付けていることや、満足度を下げちゃうようなNGポイントは?

そうですね、やっぱり、何を求めて来店されたのかを読み取れないのは避けたいですね。

例えば、お店が混んでてあまりコミュニケーションを取れないときは、アシスタントにお客様の好きなものや情報を伝えてもらうように工夫しています。

あとは、若いお客様だと緊張しちゃって私と喋れない方もいるんですよ、インスタ上の人、みたいな感じで。そういう場合は、先にカラーをして空気になれてもらう工夫をしています。

 

来店までのストーリーから
褒められるヘアへ

ー最後に、Momoさんのこだわりを教えて!

デビューしたときからモットーにしているのは、「褒められるヘア」です。美容師って、トレンドに合わせて自分がいいと思うものを推しがちなんですけど、一般の女性は身近な人に褒められることの方が重要なんですよ。

だからこそ、再現性が一番大事。今日は誰にも会わないかもしれないし、明日友達や彼氏と合うかもしれないから。

お客様がどんなストーリーの中で新しい髪型にチャレンジしようと感じたのか、それを知ることで、なりたい姿や提案するヘアスタイルがより鮮明になるんじゃないかなと思います。

 

 

 

PROFILE

Momo(もも)
1994年1月25日生まれ。山口県長門市出身。福岡美容専門学校卒業後、GARDENに入社。2017年にスタイリストデビューし、2020年2月、lora.gardenオープンの際に同店に異動。最近は韓国ドラマにハマり中。

 

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