Cut  

耳かけショート⑨【カスタマイズ・バリエーション】

『TOMOTOMO vol.10』に掲載の耳かけショートプロトタイプは、お客様に合わせて様々なカスタマイズができるデザインです。4つのバリエーションを紹介しますので、どんな風につくり分けているのか、カットの構成に注目して見てみてくださいね!

テクニック / 柳原弘樹 [AFLOAT D’L]

 

 

レシピ①
イア・トゥ・イアをズラして
奥行き感アップ

こんなお客様に提案

■トップがペタッとしやすい
■バックの奥行きが出にくい
■サイドの幅が広め
■もみあげがしっかりある

ポイントは、サイドの幅に合わせてイア・トゥ・イアの位置をズラすこと。
サイドとバックのボリューム感を合わせてあげることで、後頭部の奥行きをつくりやすくできます。
トップにレイヤーを加えると、ふんわり感でさらに立体的に。

もみあげをデザインとして活かすコツは、バングセクションを広めにすること。
さらに、顔まわりセクションを取り、もみあげに向かう毛流れを意識してラインをつくってあげることで、前髪との馴染みがよくなります。

 

 

レシピ②
ハリのある髪を
丸いグラデーションでやわらかく

こんなお客様に提案

■髪にハリがあって丸くなりにくい
■ネープにクセがあって落ち着きにくい

グラデーションの段差を少しずつ変えて、シルエット自体を丸くつくってあげることがポイントです。お客様の頭の形を意識しながらパネルを持ち上げる位置を調整することがコツ。

ネープにクセがある場合は、重さを残しておいて、グラデーションの段差のつけ方で後頭部に立体感をつくってあげましょう。

 

 

レシピ③
縦長になりやすい頭の形を
グラ+トップレイヤーで立体的に

こんなお客様に提案

■ハチがフラットで縦長になりやすい
■髪が硬くて丸みがつきにくい

セクションを前上がりに取ることで後頭部に重さを残せるので、丸みを持たせやすくなります。段のつけ方も、すそに丸みが残るように、重さを残しながら切ることがポイント。

ただし、全部をグラデーションにしてしまうと重さでペタッとしてしまうので、レイヤーを組み合わせることが必要です。ハチ上にレイヤーを入れるセクションを取って、表面にも丸さをつくります。

 

 

レシピ④
バングセクション+顔まわりで
生えグセをコントロール

こんなお客様に提案

■フロントに前に向かう生えグセがある
■毛量が多くて硬め

前髪セクションを広く取ってしまうと髪が前に落ちやすくなるので、幅と深さを狭くしてあげることがポイントです。
さらに、顔まわりセクションをつくって、サイドに向かうラインで切り、毛流れをつけやすくしてあげましょう。

フロントトップの毛量が多かったり、幅が広い場合は、イア・トゥ・イアの位置をズラして毛量をコントロールすることがコツです。

 

 


▼プロトタイプをベースにしたスタイルバリエーションは…
耳かけショート①【バリエーションをつくるには?】

▼セクション分けの考え方は…
耳かけショート②【スタイルをセクションに分けてみる】

▼フロントの切り方は…
耳かけショート③【ベーシックスタイルを切ってみる 前編】

▼バックの切り方は…
耳かけショート④【ベーシックスタイルを切ってみる 後編】

▼ドライカット・バック側は…
耳かけショート⑤【ヘアをやわらかくするドライカット 前編】

▼ドライカット・フロント側は…
耳かけショート⑥【ヘアをやわらかくするドラカット 後編】

▼スタイリングテクニックは・・・
耳かけショート⑦【やり過ぎない!お洒落スタイリング】

▼お客様へのカスタマイズの詳しい方法は・・・
耳かけショート⑧【プロトタイプをお客様にカスタマイズ】


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