耳にかけられる長さをキープしたショートのベーシックスタイルのカットにトライ! ①【バリエーションをつくるには?】で紹介しているスタイルも、このプロトタイプをベースに切り方をアレンジしているんです。なので、切り方やカット構成を知っておくと、様々なお客様に対応できるようになります。では早速、②【スタイルをセクションに分けてみる】のブロッキングに沿ってマッピングしながら切っていきましょう!
テクニック / 柳原弘樹 [AFLOAT D’L]
顔まわりの印象を決める
バングセクションからカット
前髪を先につくってあげると、テイストや似合わせをイメージしやすくなるし、サイドとのバランスも考えやすくなるのでオススメ。
お客様目線でも、雰囲気をつかみやすいので安心感を持ってもらえます。
顔の中央に集めるようにして切ると、顔の丸みに沿った自然なラウンドラインにできます。
セクショニング >>> ②【スタイルをセクションに分けてみる】
耳にかかる長さを決める
サイドアウトラインセクション
前髪をつくるときにイメージしていますが、耳にかけられるかどうか、切るときに改めて確認を。
ショートにとってサイドは顔まわりをデザインするフレームでもあるので、どんなシルエットにするかもイメージして。
フロントシルエットをつくる
サイドセクション
髪を真横に引き出して、少し前下がりのグラデーションに。丸みをつくって、クールな中にも女性らしいナチュラルなやわらかさをプラス。
頭皮の丸みに合わせて引き出して、ウエイトの位置も考えながら、アタマの形をキレイにみせましょう。
前髪セクションとサイドセクションの
間を滑らかに
前髪とサイドをそれぞれつくっているので、間に「カド」ができています。
これを取ればセクション同士が滑らかにつながって、自然なスタイルに。
お客様も扱いやすくなります。
3つのセクションで
フロントのベースカット完成!
イア・トゥ・イアより前のフロントは、
・前髪セクション
・サイドアウトラインセクション
・サイドセクション
の3つでベースカットは終了です。
コンパクトでほんのりクールなモード感がありつつ、やわらかい印象の丸いシルエットに仕上がりました。
セクション分けをイメージしておくと、こんな風にシンプルにカットを組み立てることができるんですね。
次回はバックのベースカットにトライします。
お楽しみに!!
▼プロトタイプをベースにしたスタイルバリエーションは…
耳かけショート①【バリエーションをつくるには?】
▼プロトタイプのセクション分けの考え方は…
耳かけショート②【スタイルをセクションに分けてみる】
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