耳にかけられる長さを残したショートヘアなら、「初めて短くする」というお客様もチャレンジしやすいデザインに。切り込みすぎないぶんライフスタイルにもマッチさせやすいし、お客様自身も扱いやすくて、スタイリング次第で色んなお洒落を楽しめます。耳にかけられる長さをキープしながら、どんなところにこだわればバリエーションを増やせるのか? クールなショートを打ち出しているAFLOAT D’Lの柳原弘樹さんのスタイルを見ていきましょう!
ヘア / 柳原弘樹 [AFLOAT D’L]
顔まわりデザインで
ハンサムをつくり分ける
顔まわりでのバリエーションのつけ方のポイントはざっくりいうと…
・バングセクションの幅
・長さ設定
・顔まわり(セクションを別に取るかどうか?)
・サイドとのつなげ方
長めで前下がりっぽい雰囲気を残せば、よりハンサム感が出しやすくなるし、前髪をつくって、サイドからゆるやかな前上がりラインでつなげば、ほんのり甘い雰囲気にも。
もちろん、サイドを耳にかけたときのバランスもイメージしてつくることが大切です。
お洒落感をアップさせるコツは、ドライカットでつくる毛先のやわらかさや、肌が透けて見えるすき間づくり。軽すぎてもだめだし、重すぎてもだめ。ちょうど良いバランスを見極めて。
えり足とウエイトで
後頭部をデザインする
えり足をつくるときに考えたいのは、アウトラインから頭頂部までの距離。
基本的な見え方としては、えり足を長めにすれば縦長になるし、短くすればコンパクトな丸い印象になります。
ただ、えり足は生え際の高さや形、クセの影響が強く出る場所なので、ベストな位置にライン設定しにくい場合もたくさんあります。
そんなときは、ウエイトの位置で見え方を調整してあげることがコツ。
えり足から頭頂部の間のどこに丸みがつくとアタマがキレイに見えるか、イメージしてみて。
スッキリくびれ
やわらか丸み
同じ「グラデーションベース」でも、段の幅やつなげ方の工夫で、形をつくり分けられます。そうするコツは、アタマの丸みに合わせてセクションに分けること。
丸みが変化するポイントがあるから、そこで段の幅を調整してあげれば、スッキリしたくびれもつくれるし、やわらかい丸いシルエットもつくれます。
フロントデザインはもちろん、バックの形もハンサム感のコントロールに関わってくるから、どんな女性像をイメージしているのかに合わせて、つくり分けるといいですよ。
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