TOMOTOMO vol.10でBelleの藤原愛莉さんに提案してもらったのはマッシュショート。前髪長めのハンサムショートがクールな雰囲気なのに対して、甘さや個性をプラスできるので、「かわいいも、かっこいいも楽しみたい」お客様にピッタリのスタイルです。髪質やアタマのカタチ、クセに合わせるコツは「段」のつけ方。実際、どんな風にカスタマイズできるのか、藤原さんのデザインで見てみましょう。
ヘア・テクニック解説 / 藤原愛莉 [Belle]
基本のカット構成は
前下がり+前上がり
プロトタイプ(基本形)のマッシュショートは、
- 一旦、バックから前下がりショートを切る。
- サイドをバックに合わせてやや前下がりに切る。
- 前髪をつくる。
- 前髪から前上がりに切り返す。
というつくりかた。
バックを前下がりにすることで、ネープをスッキリさせやすい、顔まわりにデザインする余地を残しやすいというメリットがあります。
ペタッとしやすく生え際がうねる
↓
生え際長め+重めの段で丸みをつける
お客様のデータ
■生え際がうねる
■軟毛でペタッとしやすい
■つむじが2つあって割れる
ポイントは、クセがある部分は長さor重さを残しておくこと。ベースカットの段階で余地を残しておくことで、ドライカットでクセの様子を見ながら調整しやすくなります。
髪がやわらかくてペタっとしてしまうことに対しては、アタマの下半分をタイトめ、上半分は重め、というシルエットづくりで対応します。
アタマを上下2ブロックに分けて全体のウエイトを上げることで、立体感を出しやすくなります。さらにトップにレイヤーを足せば、表面に丸みをつけることができます。
また、つむじまわりはノーテンションでカットして、落ちる位置で長さが揃うように調整するといいでしょう。
トップがつぶれやすい
↓
深めバング+軽めグラで高さを出す
お客様のデータ
■トップがつぶれやすい
■髪がやわらかい
2つの方法でトップに高さを出します。
まずはバックのシルエットづくり。セクションを取る位置を高めにして、軽めのグラデーションでウエイトを上げやすくします。さらに、トップに軽めのレイヤーを加えて立体感を出しやすいベースに。
もう一つはバング。幅広め、奥行き深めのバングセクションを取ることで、サイドのボリュームが減り、縦長に見せる効果があります。
生え際が浮きやすい
↓
長め残し+つなげないカットでカバー
お客様データ
■生え際が浮く
■ネープの生え際位置が低い
生え際に浮くクセがあるので、浮きにくい長さを見極めてカットします。
ネープにはさらに、重めのグラデーションを重ねて浮きを押さえます。
耳まわりは無理につなげず、生え際を独立させてサイドの髪をかぶせることでクセを目立たなくします。
ハチがふくらみやすい
↓
重めグラ+つなげないレイヤーでタイトに
お客様データ
■ハチ~前髪に立つクセがある
■髪が硬めで広がりやすい
ハチまわりのふくらみは生えグセによるものなので、重めのグラデーションでしっかり落ち着けることがポイント。
その分、アタマの下半分はタイトにつくり、さらに表面に独立した短めのレイヤーを入れることで、立体感と軽さをつくります。
次回はマッシュショートのプロトタイプ(基本形)のセクションを読み解きます!
お楽しみに!
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