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顔まわりから決めるカット その2

目の前に切ってみたいスタイルの写真が一枚。あなたがカット初心者だとして、この写真からスタイルを作っていくとしたら、どういうアクションを起こすでしょう。TOMOTOMO BASIC SERIES「顔まわりから決める!」では、たとえばこんな風に進めたら? という提案をしています。

 

 

ステップ1
作りたいヘアスタイルを
分析する。

 

正面しか写っていない写真でも、そこから読み取れる情報はたくさんあります。前髪の長さはどこまであるかな? すその長さは? シルエットはどんな形? 髪でどれくらい顔が隠されてる? ……などなど。このページを担当してくれたALUXの畠山篤さんいわく、この段階でどれだけ情報の読み取りができるかどうかがカギだそうです。

 

 

ステップ2
正面から見えている髪は、
頭のどの部分で作るか
考える。

 

写真は平面ですが、実際のヘアスタイルには奥行きがあって、手前にある髪と奥にある髪があります。写真に見えている髪の根元はどこにあるのか考えてみましょう。前髪はわかりやすいけど、シルエットの一番外側にある毛や、ロングのすそはちょっと考えさせられるのでは?

 

 

ステップ3
正面から見える髪の
それぞれの長さを決める。

お客様は前髪やすその長さを気にするけれど、美容師が気にすべきなのは一番外側の髪の長さ。これがすそまで届いていればワンレングスだし、すそより上にあれば、段差がある=レイヤーかグラデーションの構造だな、という判断ができますね。

 

 

ステップ4
正面から見える部分を
セクションに
当てはめてみる。

そろそろカットの組み立てをしていきましょう。正面から見えるパーツを、カットのセクションでとらえてみるのです。この段階では頭全体のセクション分けまでしなくても大丈夫。デザインのポイントになる部分は、このあたりにセクションをとってカットしていこう……という目安をつけておくのです。

 

 

ステップ5
全体のセクションを
構成する。

 

ステップ4で、ポイントになる部分のセクションのアタリをつけましたが、それを元に全体のセクション分けを考えていきます。各セクションの構成(グラデーションなのかレイヤーなのか)もここで決めます……というと難しいですが、トップの長さとすその長さは最初に確認していますよね? その間をつないでいくんだ、と考えてください。

 

 

ステップ6
カットの
ダイアグラムを作る。

 

最後はカットのプロセスに落とし込みます。例にとったロングスタイルは、すそを切って上部にレイヤーを入れていくのですが、そのレイヤーのガイドになるのは前髪の長さ。そこから後方へとつなげてレイヤーカットしていきます。

 

誌面で紹介しているカットは、どれも比較的シンプルです。最初から難しいカットに取り組むより、まずは顔まわりのデザインをイメージできて、そこから全体をつなげていくという考え方を身につけてほしいと思います。

(顔まわりから決めるカット その3に続きます)

 

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