「1週間後にモデルさんが来てくれることになったけど、前もって何を練習しておけばいいんだろう?」と悩んでいる人はいませんか? ミディアムにはいろんなデザインがあるけど、カットのベースで整理すると大体3つに分かれるそうなんです。
ミディアムの原型はこの3つ。
バングや長さを変えれば
バリエーションが増やせます
「この3つを押さえておけば、今のお客様のニーズはだいたいカバーできるはず!」と提案してくれたのは、タレントやモデルの顧客が多いことでも知られるABBEYの中村章浩さん。トレンドと上質感を併せ持ったデザインがたくさんの女性に支持されています。
そのスタイル3点を順番に紹介しましょう。
1.重さを残したグラデーションスタイル
10代から20代前半のお客様に人気の重ためスタイル。ワンレンボブをそのまま長くしたようなシンプルなデザインです。シンプルなだけに、前髪の作り方によってかなり印象が変わります。今なら写真のように丸くかわいいバングにするのが多いですが、ななめに流したり、バングを作らないというのももちろんアリです。
2.顔まわりに軽さを出したスタイル
バングがないのと、フロントが軽くなっているので1とだいぶ違って見えますが、実は後ろから見るとほとんど同じで、重さのあるスタイルです。ワンレングスベースに飽きてきた人におすすめのデザイン。サイドパートにしたり、バングを作ったりするといろんな人に似合わせられます。
3.毛先に軽さを出したひし形スタイル
今だと30代以上のお客様のオーダーが多いスタイル。すそに段差がついていて軽くなっているので、全体がひし形になっています。写真はななめの前髪で大人っぽい印象ですが、バングを下ろせばかわいいテイストになります。
ミディアムはこの3つを覚えておいて、前髪とセニングの入れ方を相手に合わせて変えれば、たいていのお客様に対応できるはず、と中村さん。とりあえず作りたいスタイルから練習してみましょう!
アイロンで
アレンジしなくちゃ
もったいない!
「カットはシンプルに、今風の味付けはスタイリングで」というのが中村さんの提案です。ミディアムだとアイロンを使うお客様も多いので、巻きで変化をつけてあげても喜ばれそう。
最初はブローで自然なストレートに仕上げたスタイル1ですが、アイロンでアレンジするとこんな風に変身します。
最初のストレートタッチもかわいかったですが、巻くと甘さが強まってよりかわいくなりますね。この仕上げは「波巻き」をメインに、少しスパイラル巻きを混ぜています。
続いてスタイル2はこんな感じに変身。
最初の仕上げもアイロンで内巻きにしていたのですが、こちらはさらに波巻きを加えてウエーブ感を強めています。でも、毛先はあくまで内巻きなので、落ち着きがありますね。
最後、ひし形フォルムのスタイル3はこんな感じにアレンジ。
毛先はほとんど内巻きですが、ところどころポイントで外ハネを混ぜています。そしてスタイリング剤を多めに使って、ややしっとりした質感に。全体に細長い形になって、ふんわりヘアとは別の魅力が出ています。
「もう帰るだけだから乾かすだけでいいです」とモデルやお客様が言ったとしても、最後までしっかりスタイリングした方がいいですよ! というのが中村さんの後輩へのアドバイス。なぜなら、スタイリングで最終形態まで「仕上げる」ことで、「この人は私をかわいくしてくれる」と相手に思ってもらえるから。えっ、こんな風になれるんだ! というサプライズをたくさん味あわせてあげてくださいね。
ミディアムの練習に最適な1冊。ウイッグで練習して、モデルさんをカットするところまで勉強できます。
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