『TOMOTOMO vol.10』に掲載の耳かけショートプロトタイプのドライカット・バック編です。【ベーシックスタイルを切ってみる 前編・後編】ヘアスタイルの形をつくったら、量や質感を調整して、女性らしいやわらかさをつくりましょう! ドライカットを入れるときも、②【スタイルをセクションに分けてみる】のブロッキングを目安にカットしていくと迷い無く切れます!
テクニック / 柳原弘樹 [AFLOAT D’L]
カタチはくずさずに
やわらかさとミニマムさを
バックのドライカットBefore→Afterです。
ヘアスタイル全体のカタチはキープされているけど、一回りコンパクトになっていますね!
毛先も、ラインを残しながら、やわらかくなっています。
こんなふうにカタチの印象を変えずに量や質感を調整するコツは、ベースカットのセクションに合わせてドライカットをすること。
レイヤーベースのネープは
毛先のディテールを整える
ネープはベースカットの時点でレイヤーの軽さがあるので、量は減らさなくてOK。
浅めのチョップカットや、セニングカットで毛先を間引いてディテールを整えます。
お客様の場合ネープはクセが強かったりするので、ベースカットでは長さを残しておいて、このドライカットのタイミングで整えてあげる方法がオススメです。
セクションごとに
”毛先セニング+間引き”
がキホン
ドライカットは、ベースカットのセクションを目安にしながら髪を分けて切っていくと、丁度よい量感にしやすくなります。
ヘアスタイルのカタチを残しつつ、やわらかくするコツは
①毛先をセニングでぼかす
②パネルの内側をセニングで間引く
という切り方で、内側のボリュームを減らすこと。
中に空間ができるので、動きもつけやすくなります。
スカスカ・ペタっとさせないコツは
切らない髪を残すこと
ショートヘアを魅力的に見せたいなら、カタチの立体感とナチュラルな動きは欠かせません。
でも重過ぎると動きが出ないし、動かそうと軽くするとスカスカになってしまう…。重さと軽さの適度なバランスを狙いたいところです。
そんなときは、切らない髪を残すセニングが効果的。
パネルの中で重いところを間引けば、厚みをキープしながらヌケ感をつくれます。
表面の髪は
高く引き出して浅めに
ハチより上の表面の髪は、動きはつけたいけど、パサつかせたくはないところです。
なので、セニングを入れる位置は浅めに。
その分、レイヤーを入れる感覚で高めに引き出して、髪が落ちたときのズレで動きを出しやすくします。
次回はフロントのドライカットを紹介します。
お楽しみに!
▼プロトタイプをベースにしたスタイルバリエーションは…
耳かけショート①【バリエーションをつくるには?】
▼プロトタイプのセクション分けの考え方は…
耳かけショート②【スタイルをセクションに分けてみる】
▼プロトタイプのフロントの切り方は…
耳かけショート③【ベーシックスタイルを切ってみる 前編】
▼プロトタイプのバックの切り方は…
耳かけショート④【ベーシックスタイルを切ってみる 後編】
「耳かけショート」「ミニマムショート」「マッシュショート」の基本の切り方とお客様へのカスタマイズ方法が分かるTOMOTOMO BASIC SERIES VOL.10は
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