「カドを取る」というワード、みなさんもサロンでのカットレッスンや解説書でよく見聞きするんじゃないでしょうか?? コーナーと言ったり、側面と言ったりすることもありますが、この“カド”という存在、カットビギナーの方の中には、いまいち何を指しているのかよく分からない…という人も多いはず。TOMOTOMO2010年10月号の企画「チェックカットの目的と基本テクニック(取材協力 / PEEK-A-BOO山内政人さん)」を振り返って、解説します!
ワンレンベースのミディアムレイヤー
どこにカドがある?
今回はこの、ワンレングスを土台にしたミディアムレイヤーで“カド”を解説してみたいと思います。
これはベースカットを行っただけで、カドはすべて残してある状態です。
まずは、どこにカドがあるか、イメージしながら眺めてみましょう。
切られ方にヒントあり
カドができる場所は、切られ方、つまりカットの構造が分かると見つけやすくなります。
今回のミディアムレイヤーは、図のような構造。切り方の手順は…
- まずワンレングスを切ってアウトラインをつくる。
- バックを…縦スライス / 高さは水平 / パネルがすべて平行になるように真後ろに引いて切る。
- サイドを…縦スライス / 高さは水平 / パネルがすべて平行になるように真横に引いて切る。
- トップをすべて真上に引いて切る。
ちなみに、この切り方は頭を四角い箱のように切ることにちなんで、ボックスカットと言います。ボックスカットは、丸いアタマに対してすべて直線的に切っていくので、カドが出る位置を見つけ出しやすい切り方です。
カドができるところ①
アウトライン
アウトラインをワンレングスで切っているので、顔まわりにカドができます。また、もみあげやバックのみつえりは、内側にカドが残りやすい場所です。
顔まわりのカドは、髪を前に引き出して切ることで取ることができます。
もみあげやみつえりは、Cシェープで内側の髪を出してあげると取りやすくなります。
【アウトラインのカドを取るメリット】
●スソが収まりやすくなる
●ハネにくくなる
●スタイリングで動かしても、内側の毛が飛び出なくなる
●手入れがしやすくなる