後頭部が平らになっちゃう。前髪が割れちゃう。毛先に動きが出ないetc.…
TOMOTOMO VOL.9「問題解決のカット」を作る前、何人かの美容師さんに「この問題、どう解決していますか?」とリサーチしていました。
その中でも印象深かったのは…
問題を解決する技術は
特別なものじゃない
VOL.9にも協力していただいた、PEEK-A-BOOの高橋学さん、諏訪友哉さん。お二人に取材して思ったことは「ベーシックってこういう風に使うんだな」ということ。
たとえば「サイドパートにしてるんだけど分け目がくっきりついちゃうのがイヤ」というお悩み。
この悩みに対して、高橋さんは重さで根元が寝ちゃわないくらいの短さに切ることで解消します。
単純に言えばトップにレイヤーを入れるということなんですけど、
デザインを崩さないだけの長さを残しつつも、分け目が出ない短さにするというのがミソなわけです。
根元が寝ない長さはだいたいコームの3/4くらい。
パートレスに。
グラとレイヤーの
つなぎ目を利用する
そして「巻かなくても外ハネにしたい」という悩みというか要望に、諏訪さんはレイヤーとグラのつなぎ目にあえてカドを残すことで対応しています。カドがあるということはその部分に長さがあるということ。
デザインによってはカドを落とした方がいいのですが、外ハネにしたいならこの長さを活かした方がいいわけです。
こんな風にハネやすくなります。
技術とお客さまのニーズの間に。
レッスンで習う「グラデーション」「レイヤー」はどうしてもクラシックな課題スタイルの印象が強くて、普段のサロンワークでは忘れがちです。
でもフォルムを部分調整したい時や質感を変えたい時に、それを使えるか否かでは結果が全然違ってくる。
技術とニーズ(お客さまの悩みや要望)をつなげられる力が、今後の美容師さんの実力になっていくのではないか。
高橋さんと諏訪さんの仕事を見せてもらって、その思いを強くしました。
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