こんにちは、TOMOTOMO編集部です。前回の色気アップの外ハネパーマ【カットとワインディングの連動❶】では、「外ハネパーマ」の自然なハネ感のつくり方を、ベースカット・質感カット・ワインディングを連動させながら見てきました。今回は表面のほつれるような動きの出し方を紹介します。コテで巻いたような立体感のある動きをつくるワインディングの仕方に注目です。
ヘアスタイル制作 / 阿形聡美 [NORA Journey]
ベースカットの記事は…色気アップの外ハネパーマ ベースカット編
質感カットの記事は…色気アップの外ハネパーマ 質感カット編
外ハネのワインディングは…色気アップの外ハネパーマ【カットとワインディングの連動❶】
表面はスパイラル状の
ウエーブをつくる
この外ハネスタイルは、外ハネのアウトラインをつくるハチから下と、大きなうねりをつくる表面の、2段で構成されています。
それぞれ目的が異なるため、カットの仕方や巻き方を変える必要があります。今回紹介する表面は、ほつれ感のある動きをつくるため、平巻きで巻いているアウトラインに対して、スパイラル状のウエーブを出せるテクニックを使っていきます。
前髪は根元巻きで
立体S字ウエーブに
前髪は流れるサイドパートになるように、斜めのラインでカットしてカドをとってある状態です。
質感カットのポイントは、自然に落ちる位置で厚みをチェックして、重い毛束を見極めること。クニャンとS字に動かしたいので、ねじりスライドカットを入れます。
そして、ワインディングはリバース・根元巻き。ロッドを根元に当てて、髪をリバース方向に巻きつける巻き方です。
前髪は放射状に落ちるので、髪も放射状に分けとって巻きます。根元から巻くことで、より立体感のあるS字ウエーブをつくることができます。顔まわりにロングロッドを使い、前髪とサイドのウエーブのつなぎにしています。
ベースカット 質感カット ワインディング |
サイド表面は
毛先逃しスパイラル巻き
サイドの表面はレイヤー構成。外ハネのアウトラインを切らないように、逃してカットしてあります。
ここは、S字のウエーブをつけて表面に立体感を出したいので、それに合わせて質感カットはねじりスライドカット。厚みのある毛束を見極めやすいように、ハチ上、表面の2段に分けてカットすることがコツです。
ワインディングは、毛先を逃したスパイラル巻きです。
毛先を逃すことで、外ハネアウトラインと表面のウエーブが滑らかにつながっているように見え、自然な仕上がりに。
ベースカット 質感カット ワインディング |
バックセンターに向かって
徐々にステムダウン
切り方はサイドと基本的に一緒。ベースカットのレイヤーで自然なズレ感をつくり、質感カットはねじりスライドカットを入れます。
ただし、バックトップは髪が放射状に分かれて落ちるので、自然に落ちる位置を確認しながらカットすることがポイントです。
そしてワインディング。これもサイドと一緒で毛先逃しスパイラル巻きですが、ステムを少しずつ下げて巻いています。
サイド1本目からバックセンターまで徐々にステムを下げていくことで、一番強い前髪からバックにかけて、ウエーブのグラデーションをつくっています。
ベースカット 質感カット ワインディング |
コテで巻くように
欲しいウエーブを組み合わせてみる
パーマでヘアスタイルをつくるときには、欲しいウエーブやカールに合わせた巻き方を選択できることが大切……と言うと取っつきにくい感じがしますが、コテでのスタイリングをイメージしてみると少しやりやすくなるかも。
コテで巻くときは、アウトラインは毛先だけくるっと、ハチまわりは中間のうねりを強く、表面はゆるく大きめに、みたいに、欲しいところに欲しい動きをつけていると思います。
パーマもそれと同じように、自由に巻き方を組み合わせてOK。
ウエーブギャップを考慮してかけるのは少し慣れが必要だっりもしますが、パーマを得意にできれば新しいスタイル提案やマンネリ打破、質感づくりなど、強い武器になるはず。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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