カドができるところ②
セクションの間
アタマをバック、サイド、トップと3つに区分けして、それぞれ真後ろ、真横、真上(加えてアウトラインは真下)に髪を引き出して切っているため、セクションの間にカドができます。
これは、丸いアタマに対して垂直なラインで切ったことによって、髪の長さに差が出るためです。
このカドを取るには、各セクションをオーバーラップするようにパネルを取って、それぞれの真ん中にくるように引き出します。
【セクション間のカドを取るメリット】
●段のつながり方が滑らかになる
●シルエットが滑らかになる
●余計な重さが取れる
●アタマに沿いやすくなる
カドができるところ③
パネルの間
1枚1枚のパネルの間にもカドができます。これは、アタマの丸みによって、パネルのセンターと両端で長さに差が出るためです。髪を薄く分け取りながらカットすればカドは小さくなりますが、厚くすればするほど、カドも目立ちやすくなります。
パネル間のカドを取りながら切るには、パネル同士をオーバーラップさせて、両端の長い毛を落としていく切り方が効果的。
【パネル間のカドを取るメリット】
●ラインがガタガタしない
●段のつながりが滑らかになる
●カットラインのつながりが滑らかになる
●まとまりやすくなる
もっと滑らかにするなら
クロスチェック
ここまで紹介した方法である程度のカドを取ることができますが、より滑らかに、まとまりやすくするなら、仕上げにクロスチェックをします。
ベースカットのスライスとクロス(交差)するようにスライスを取っていくことで、セクション間・パネル間の細かいカドを取ることができます。
さらに頭頂部から放射状にチェックすれば、アタマの丸みにフィットしたカタチに仕上がります。
【クロスチェックをするメリット】
●段や髪のつながりがより滑らかになる
●よりまとまりやすくなる
●アタマの丸みにフィットする
カドを取るか残すか?
仕上がりイメージで決める
カドを取ることで、カタチを滑らかにすることができたり、収まりやすくすることができるなど、メリットは沢山あります。
その一方で、デザインによっては、あえてカドを残しておいたほうがいいケースもあります。
例えばスソをハネやすくしたいときや、表面をふんわりさせたいときは、カドが “引っかかり”になっていい効果を生むことも。そういうときは、チョップカットで馴染ませるくらいにしたり、セニングでぼかしたりして、残し具合を調整してあげましょう。