こんにちは、ここ最近改めてパーマヘアの素敵さにうっとりしているTOMOTOMO編集部です。パーマは理美容師のみなさんにとって、それこそ学生時代から慣れ親しんでいる技術ですよね。悩ましいのは、いざお客様の髪でスタイルをつくろうと思ったときに、「何をどうすればいいの?」とイメージが漠然としてしまうことなのではないでしょうか。そこで今回は、パーマスタイルをどんな風に捉えると迷わないのか、について考えてみたいと思います。
ヘアスタイル制作 / 柳 亜矢子 [broocH]
CONTENTS ・パーマスタイルはカット+セニング+ワインディングで出来ている |
パーマスタイルは
カット+セニング+ワインディング
で出来ている
今回は『TOMOTOMO VOL.12』に掲載中のこちらのスタイルのフロントデザインを例にして、考えていきます。(バックは次回の記事で!)
まず、当然なのですが、パーマスタイルはベースカット・セニング(削ぎ)・ワインディングという3つの技術の組み合わせでできています。
例えば、カットとワインディングのブロックが、100%じゃないまでもある程度一緒だったり、ウエーブが欲しい位置からセニングを入れていたり、それぞれの技術が関係し合っているんです。実は、このことが、迷いを減らすポイントだったりします。
トップ表面は
ランダムに動かしたい
では、それぞれのブロック単位でベースカット・セニング・ワインディングがどう関連し合っているのか見ていきましょう。
まずトップから。表面の根元から高さとランダムな立体感つくりたいブロックです。
ベースカット☞ セニング☞ ワインディング☞ |
サイドの下半分は
内側のボリュームをつくりたい
続いてサイドの下半分。ここは全体のシルエットの中で、ボリューム感のあるボトムをつくりたいブロック。
ベースカット☞ セニング☞ ワインディング☞ |
オンザベースの平巻きパーマでボリュームを持たせる分、段とセニングで量を調整しています。
サイドの上半分は
抜け感のあるウエーブを重ねたい
サイドの上半分です。ここは、抜け感のある大きめウエーブを出したいブロック。
ベースカット☞ セニング☞ ワインディング☞ |
表面とサイド下半分のウエーブに挟まれても抜け感が出るように、段と量の調整、根元からの大きな動きを組み合わせています。
顔まわりは
立体的なニュアンスがほしい
顔まわりです。サイドとはウエーブの形を変えて、より立体感やニュアンスをつくりやすくしたいブロック。
ベースカット☞ セニング☞ ワインディング☞ |
再現性を高めること、前髪~サイドにかけて奥行きを持たせるために、独立させています。セニングを入れるときも、サイドと一緒にしてしまうと量を取り過ぎやすいので、別々に。
前髪は
ランダムなウエーブ感を出したい
前髪です。ワンカールとは一味違う、ニュアンスをつくりやすいランダムなウエーブを出したいブロック。
ベースカット☞ セニング☞ ワインディング☞ |
ベースカットは1段でカットしていますが、フロントトップの高さと立体感を出すためにワインディングは2段にしています。セニングもそれに合わせて、上下それぞれで量を調整。
アタマをブロック分けして
捉えてみよう!
ベースカット、セニング、ワインディングのつながり、感じてもらえましたか?
パーマで迷わないコツは、まず頭をブロック分けして捉えてみること。仕上がりやお客様の「こうしたい」から逆算して、どこに、どんなウエーブがあれば形になるのか、アイロンを使ってつくってみてもいいかも知れないです。
次回はバックシルエットを見ていきますので、どうぞお楽しみに!
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