毎朝時間をかけてゆっくりヘアセットする時間なんてない。そんな、仕事や子育てに忙しいオトナ女子の「毎日のキレイ」をサポートできるツールこそ、美容師のワザとセンスが光るパーマです。とはいえ、カラーブームもあって「そういえば、最近パーマやってないな」という人も多いですよね。いきなり提案する前に、TOMOTOMO VOL.12で、パーマのことをちょっとおさらいしてみては??
ヘア・テクニック / 柳 亜矢子 [broocH]
お洒落+ムード+ラクちん
が必須!
お客様がおうちで自分でセットしても、簡単にムードが出せて、お洒落に仕上がる。
このラクさがパーマの大きなメリットです。
ウエーブスタイルなら、ゆるめにかけるよりも、根元からリッジをきかせてあげたほうが◎。耳にかけたり結んだり、ちょっとしたアレンジをしたときにも、良い雰囲気に。
お客様のテイストにもよりますが、寝ぐせ直しついでにちょっと濡らせばウエーブが復活するコールドパーマが向いているかも知れません。
パーマはボリュームが出る!
2つのパーマスタイルは、前髪やアウトラインの長さ設定は同じ。テイストは違いますが、どちらも雰囲気があってステキです。が、お客様が自分でスタイリングするとなると、右のほうがやりやすいはずです。なぜなら、厚みがちゃんと調整されているから。
パーマは、曲げた髪が重なってスタイルになるので、ボリュームが出ます。
そのため、軽さや、ズレをつくって厚みを調整しておかないと、ウエーブが溜まって扱いにくくなってしまうこともあります。
ベースカットの「段」で
ヌケ感アップ!
レイヤーの段はラクちんパーマにとって、とても大事。髪がズレて重なることで、隙間も生まれやすくなって、ヌケ感や空気感をつくれるからです。
ベースのシルエットがちゃんとキマっていることで、再現性がアップするのです。
均一な量にして
狙い通りのウエーブに
セニングカットでは「量を均一に揃えて、均一なウエーブを出しやすく」します。ポイントは、頭をブロック分けして、各ブロックの量を揃えるイメージでカットすること。
特にお客様の場合は、髪が多いところ・少ないところ、あるいは生えグセによって溜まりやすいところ・薄くなりやすいところなど、量にムラがあるのでチェックしてあげてくださいね。
また、パーマでボリュームが出ることを考えて、カットスタイルのときよりは軽めにしておくこともコツです。
ワインディングは
シンプル+アクセント
ベースカットの段と、セニングでの量調整ができていれば、ワインディングはシンプルでOK。「前髪」「顔まわり」「トップ」「サイド」「バック」というように、アタマの丸みに合わせてブロック分けしてあげると、巻き方のチョイスもしやすくなります。
全体は平巻きだけど、ニュアンスが欲しい顔まわりはスパイラル、などランダムな動きを足すとアクセントになってムードを再現しやすくなるポイントに。
カット+セニング+ワインディング
連動させて扱いやすいパーマに
髪を曲げてウエーブをつくる分、レングスが短くなるのがパーマ。ベースを大きくチェンジしなくても、お客様がおうちでセットしやすいヘアスタイルにすることができます。
ポイントは、ワインディングの前に、顔まわりやレイヤーの段、量の調整で質感をつくりやすくしておいてあげること。
お客様の場合は生えグセ(浮きやすい、ペタッとしやすい、寄る、割れる…etc)や量のムラがありますよね。どれか1つの技術で全部解決するというよりは、カット、セニング、ワインディング、それぞれを連動させてあげることが扱いやすいパーマをつくるカギです。
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