Cut  

ミニマムショート③【ベーシックスタイルを切ってみる】

耳中心にカットするミニマムショートのプロトタイプにチャレンジ! ①【髪質に合わせてつくり分ける】で紹介しているスタイルも、この切り方をアレンジしているんです。なので、切り方やカット構成を知っておくと、様々なお客様に対応できるようになります。では早速、②【プロトタイプのセクションを読み解く】で紹介したブロッキングに沿ってマッピングしながら切っていきましょう!

テクニック / 堀江正樹 [JENO]

 

 

“スタイルの横顔”を決める
アウトラインからカット

ミニマムなショートの見せ場でもある“横顔”を決めます。
耳上に起点となる点をイメージして、そこから目指す仕上がり(水平? 前下がり? 急な前下がり? など)に合わせてセクションを分けてカットします。

バックはサイドとの相性を考えながら設定。今回は先にアウトラインをつくるので、生え際に沿ってセクションを取っています。

 

 

タイトなスソをつくる
アンダーセクション

耳を起点にして、サイド~顔回り、耳後ろ~バックセンターの順にカットします。
サイドはスソをタイトにしたいので、縦斜めスライスで軽めのグラデーションを入れます。

ポイントはバック。耳後ろはスッキリさせて、センターに丸みをつけたいので、スライスを徐々に倒して段の幅を調整します。

 

 

バックの印象をつくる
ウエイトセクション

後頭部のでっぱっている部分を基準に、半月型のウエイトセクションを取ります。

セクションラインの取り方+パネルを引き出す高さによって、シャープな雰囲気か、やわらかい雰囲気か、つくり分けることができます。
このスタイルの場合は、丸みをつけたいので、セクションラインは低め、パネルも低めに引き出してウエイトをつくります。

 

 

コンパクトなシルエットと
前髪をつくるハチセクション

ハチまわりは、頭の丸みによって重さが残りやすい部分。
今回はその特徴を利用してスッキリ感と立体感を同時につくります。

パネルを水平な高さまで持ち上げることで、下は軽くなりますが、上は少し重さが残って丸さを出すことができます。

ここで一緒に前髪を。
少しずつスライスを倒していって、生え際の髪までカットします。
横に引き出すことで、前下がりになります。

バックは、スッキリさせたい耳後ろは高く引き出して、丸くウエイトを残したいセンターに向かって、少しずつ低くしていきます。

 

 

フラットな表面をつくる
トップセクション

表面のデザインをつくるトップセクションをレイヤーにすることで、よりコンパクトなシルエットに。

重さを残さずに切るポイントは、正中線上にセイムレイヤーを入れてガイドをつくることです。あとは、ハチセクションとの間を放射状に引き出してつなげればOK。

 

 

サイドはスッキリ・バックは立体感
ミニマムショートのベースカット

この切り方の最大の目的は、タイトな耳まわりをつくることにあります。耳まわりから切り進むにつれて、重さを残していくようなイメージです。

スライスの角度を少しずつ変える切り方は慣れが必要ですが、アウトラインを先につくっておりたり、ウエイトセクションを取ったりして、ヘアスタイルのキモになるところを押さえるだけでもショートのクオリティアップにつながりますよ!

次回はドライカットにチャレンジします!
お楽しみに!!


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