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東大キャンパスにある美容室kitadokoにお邪魔しました

 

東大の本郷キャンパスって行ったことありますか? 学園祭やイベント時だけでなく、普段から自由に出入りできて、ご近所の人にとっては散歩コースとして親しまれているんです。緑豊かな敷地に点在するベンチでのんびり昼寝をする人、写生をする人も見かけます。

構内には一般人でも利用できるレストラン、コンビニ、スタバなどがあるんですが、美容室もあったとはTOMOTOMO編集部も知らなかった…! その美容室kitadokoさんにお邪魔したルポをお届けします。

 

 

レストランもある、

コンビニもある。

もちろん美容室もあります


法文2号館の通路。雰囲気ある…!

 

サロンは安田講堂の近く、「法文2号館」内にあります。正門からここにたどり着くまでの建物がいちいち歴史を感じさせる重厚な造りなので、こんなところにある美容室ってどんな感じなんだ? と思ってしまいます。お店のかわいらしい玄関が見えた時には、ホッとするあまり、「あー、フツーに美容室なんだ…」という変な感想がありました。

 

小沢泰子さん

今回お話をうかがったのは店長の小沢泰子さん。「初めてのお客さまは、『あ、大学の中にある美容室なのに意外とおしゃれ。もっと殺風景かと思ってた』という方が多いと思いますよ」とのこと。やっぱりみんな考えることは同じなんですね…!

 

kitadokoがなかったら

カットもできない…?

 

店内の様子。鏡面は4つあります。シャンプーは2台。現在小沢さんを含め2人のスタッフで営業しています。

 

実は元々理容室として、東大生御用達店だったkitadokoさん。夏目漱石の「吾輩は猫である」にも登場する老舗の理容室・喜多床からのれん分けされたお店で、10年前から美容室として営業するようになったそうです。小沢さんは美容室スタートからのオープニングスタッフだそう。

最近女性も増えてきたそうですが、それでもまだまだお客様は男性が多いそうです。ほとんどが東大生もしくは東大関係者で、近所の方もちらほら。

 

 

東大生は1、2年が駒場キャンパスで、こちらの本郷キャンパスには3、4年生と大学院生が通っています。学部にもよりますが、朝から晩まで研究・実験が続いて「大学に住んでいる」ような人も多いので、とにかく時間がない。そういう方には、ちょっと時間が空いた時にカットに立ち寄れるこのお店は、貴重な存在なんだそうです。

そんな東大男子に人気のスタイルは、「とにかく自然で、あまり手をかけていない感じ」。新しいことをやってみたい気持ちも多少はあるけれど、、変に目立つのは絶対NG。そのへんの気持ちを上手くくみとったスタイル作りが大事だそう。女子もあまりはっきりしたデザインではなく、清楚な感じを出すのが好まれるそうです。

 

東大生のお客様への

気遣いとは…?

 構内の掲示板。論文製本の案内に混じって、

カットモデル募集の貼り紙が。

 

さらに、小沢さんのお客さまに対する気遣いは興味深いものがありました。

10年間キャンパス内で働いていれば、大学と学生さんについて自然に身についてしまう常識があります。それをお客さまにいちいち説明させるような会話はしないように気をつけているそうです。

たとえば卒業が近づき進路の話になったら、就職だけに焦点を合わせない。大学院に進む方もたくさんいるからです。美容室ではリラックスして欲しいから、「東大なんてすごいですね」「どうやって勉強したんですか」というような会話も避けているそうです。

 

ヘッドスパメニューの研究や、「東大美女図鑑」メンバーのヘアメイクを担当するなど、女性のお客様へのアピールにも力を入れていきたいというkitadoko。これからもキャンパスの癒しゾーンとして存在していただきたい…! と思いながらサロンを後にしたのでした。

 

これが噂の「東大美女図鑑」。小沢さんは今年の駒場祭で、メンバーのヘアメイクを担当したそうです。

 

 

 

 

 

 

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