「パーマを推そう!提案しよう!」となると、どうしても「パーマ、いかがですか??」と“メニュー”として勧めがち。もし、パーマで単価アップを狙うなら、メリットを最大化させて、お客様に伝えることからはじめてみましょう!
トップ画像 / TOMOTOMO BASIC SERIES VOL.2「システインでパーマをもっと使いこなす」より
hair&make-up / JUNKO OMURA [ACQUA], STYLING / SEIKO IROBE
パーマをヘアアイテム
として考える
漠然としたパーマ像は、必ずしもお客様にとって良いイメージを与えません。
パーマという、大きなくくりで勧めた場合、きっとお客様は・・・
「お金かかる」「時間もかかる」「そもそも自分に要る? それ?」
みたいなことが頭の中に浮かんでいます。
特にパーマで失敗した経験がある人にとっては、甘酸っぱい思い出でもなければ、若気の至りでもない、ただの“苦い記憶”以外の何物でもありません。
まずは、例えば、「毛先を曲げる」「ふんわりさせる」「やわらかくする」「ボリュームを出す」「クリクリにする」「スタイリングをサポートする」みたいな、ヘアアイテムとして伝えてあげましょう。
”あなた と パーマ”
の関係性を示してあげる
どうしてパーマを勧めただけじゃ、簡単に「いいですね、やりたいですぅ!!」と言ってくれないのでしょうか?
たまたまノリの悪いお客様なのかも? 給料日前でお財布の紐が固い? いえいえ、そうじゃありません。
お客様の中で、自分とパーマとの関係性が見えていないから、です。
「それ、やってみてもいいかも」と思わせには、“自分にも関わりがありそう”と感じる繋がりを示してあげることが必要です。
パーマという手段を
相手のメリットに変換する
パーマはあくまでも手段なので、勧めるときには、それを使って何ができるか? それがどういうメリットになるか? を頭の中で変換して伝えてあげてください。
何を伝えてあげたらいいかはお客様一人ひとりで違うから、ここはちょっと考える必要があります。相手の情報を上手く引き出しながら、もっともフィットする形に整えながら伝えてあげることが大切。
お客様の生活サイクルに
パーマを入れ込む
なんでメリットや伝え方を一人ひとり相手に合わせて変えたほうがいいのかというと、みんな生活リズムが違うからです。
目の前にいるお客様が、朝起きてから寝るまで、どこでどんな風に生活をしているのか。
そして、1番考えたいのはココ。
どのタイミングとパーマを掛け合わせたら、もっとも気持ちをくすぐれるのか。
お客様との何気ない会話から、解決したい悩みや、もっとこうなればいいのに、という理想の糸口を探っていきましょう。
ここまできたら
あとは腕の見せ所!
お客様が縦に首を振ったら、そこから先は美容師としての腕で勝負です。
髪質やダメージレベルに合わせて、お客様にとってのメリットを最大化させたパーマをかけてあげてください。
もしそのパーマが成功すれば、「扱いやすいしラク」と、お客様もきっと喜んでリピートしてくれるはず。
パーマのテクニックを高めたい方は、こちらをどうぞ!
TOMOTOMO BASIC SERIES VOL.2
ダメージ毛時代のウエーブデザイン作りを検証
システインでパーマをもっと使いこなす!