パーマ液のケミカル的な話がされるときに、pHやアルカリ度、還元剤濃度や還元値というワードを聞くことも多いですよね。製品によっては、パンフレットやホームページでそれぞれの数値が公表されていることもありますが…、一体かかり上がりにどう関係するんでしょうか?
pH
TOMOTOMO BASIC SERIES VOL.02より
これは水素イオンの濃度のことで、イメージ的には、どれくらいアルカリ性または酸性なのかの目安。パーマでは、働く還元剤の量に関係していると言われています。つまり、同じpHでも還元剤Aはよく働くけど、還元剤Bはあまり働かない、みたいなことがあります。
還元剤濃度
TOMOTOMO BASIC SERIES VOL.02より
これはS-S結合を切る(還元する)ハサミの量をイメージすると分かりやすいです。濃度が高ければハサミの数も多いですし、低ければハサミの数が少ない、といったところでしょうか。ただし、還元剤の働きはpHとも関係するので、かかり具合は髪の状態も含めて、総合的に考える必要があります。
アルカリ度
TOMOTOMO BASIC SERIES VOL.02より
パーマ液に入れられているアルカリ剤の量の目安です。(厳密にはちがうのですが、イメージ的に、ということで。)アルカリ剤は髪を膨潤させやすくして薬液の浸透を助けたりしてくれます。なので、髪の状態に合わせて、どれくらいアルカリが必要かをイメージすると余計なダメージを回避できます。
パーマはどうやってかかるのか
イメージを持とう!
さて、そうは言ってもこういった数値だけでは狙ったパーマをかけるのは難しいですよね。そもそも数値が公表されていない製品も多くありますし、人の髪はそれこそ十人十色。でも、パーマ液にどんな要素があるのか、イメージを持っておくと上手くいったとき、あるいは失敗したときに、どこに原因があったのか振り返りやすくなるんじゃないでしょうか。
また、7/15に発売になるTOMOTOMO BASIC SERIES VOL.02でもやっているような毛束を使った実験もすごく理解を深めてくれるので、ぜひ本誌も見てみてくださいね!
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