ヘアカラー通信第7回はWille志賀尚之さん作のこのスタイル。
目の覚めるようなネイビー、紺色です。
ネイビーの内側に明るいブルーが
ネイビー1色に見えるのですが、実はすそや顔まわりに明るいブルーが入っています。
髪をめくると見える、インナーカラーのテクニックですね。
同系色なのでくっきりはっきり目立つわけではありませんが、異なる色があることで、ヘアスタイルがペッタリせずに立体的に見えます。
スライシングでインナーカラー
塗布を紹介しましょう。頭のはちから下に、スライシングで明るいブルーを入れています。ベースには濃いネイビーを塗布。
バックはサイドよりも低い位置からホイルが入っています。ボブの場合、バックの内側は入れても見えにくいですからね。
塩基性カラーよりニュアンスのある発色
顔まわりをアイロンで巻くと、内側のカラーが表に見えてきます。
インナーカラーはとても明るいブルー。
塩基性カラーかな? と一見思えますが、志賀さんは低アルカリのアクセントカラーで作っています。
なるほど、塩基とはちょっと違うニュアンスがある色ですね。
このスタイルを作った人
志賀尚之(Wille)
住田美容専門学校卒業。都内トップサロン勤務を経て、2015年渋谷にWilleをオープンさせる。アニメのキャラクターをモチーフにしたカラー『2.5Ⅾカラー』を打ち出し、2018年には「シュタインズゲート」とコラボ。美容室とアニメ作品の組み合わせという、類を見ない試みが話題になった。ポップな作風ながら玄人好みのカラーテクニックで、業界および同業者のファンも多い。
「ヘアカラー通信」で紹介したスタイルを含む
デザインカラー24点を解説
TOMOTOMO VOL.13
色の配置と組み合わせのアイデア・カタログ
図でわかるデザインカラー
4月15日発売
¥2,500+TAX