色知識《色相編》に続いて、《トーン編》です。色はトーンの違いによって与えるイメージが様々に変化するので、操作できると提案の幅も広がりますよ!
“トーン”は
明度+彩度のこと
カラー剤でも8トーンや12トーンというように、耳なじみのある「トーン」ですが、これは明度と彩度による「色調」のことです。
つまり、色の明るさと鮮やかさごとに、色を分類したようなイメージ。
服の分野でも、春夏はペールやビビッド、秋冬やダルやディープといった色味が流行ったりしますが、これらもトーンの分類を表すワードです。
暗いほど重く
明るいほど軽い
さて、トーンに関わる要素の一つで、明るさの度合いを表す「明度」ですが、色が明るい・暗いというのはどういうことなのか見ていきましょう。
鮮やかさが影響しない無彩色では、もっとも明度が低い黒から、明度が高くなるにつれて、暗いグレー・・・明るいグレー・・・白に変化します。
有彩色でも同じように、明度が下がれば黒に近づき、上がれば白に近づいていきます。
明るさは印象にも影響を与えます。有彩色の場合は色相にもよるのですが、おおむね明るい色のほうが軽くやわらかい印象があり、逆に暗い色は重さや硬さを感じさせます。
鮮やかさで
落ち着き⇔活発
続いて「彩度」。これは色の鮮やかさや強さを表す度合いです。純色と呼ばれる最も鮮やかな色に黒、グレー、白といった無彩色を混ぜていくことで、鮮やかさが失われ彩度が下がっていきます。
印象の点では、鮮やかなほど活発で派手に感じやすく、逆に彩度が下がって濁った色になると落ち着きや地味さを感じやすくなります。
トーンのコントロールで
色んな印象ができる!
「赤」という1つの色相でも、明度と彩度つまりトーンを変えると様々な印象を作ることができます。
例えば一番左上の高明度・低彩度のリンゴはやわらかく軽い印象があり、左下の低明度・低彩度のリンゴは重厚感があります。また、右端の高彩度のリンゴはハッキリ冴えた感じがしています。
どんな明るさに?
どれくらい鮮やかに?
イメージしてカラー
レベルスケール毛束制作 / 堀 加奈子(Belle)
髪の毛の上での明度や彩度のコントロールは、絵の具を混ぜるように手軽にはいかないのが実際のところ。それは、髪の毛のアンダートーンが大きく関わっています
髪の毛の場合は、髪自体の明度が高いほうが彩度の高い色を出しやすかったりするなど、アンダートーンの色によってトーンも左右されます。なので、狙う色(色相やトーン)に合わせて、アンダートーンがどれくらい明るくなっていればいいのか?をイメージすると、よりヘアカラーの幅が広がっていくんじゃないでしょうか!?
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