ColorEducation  

SHACHU・MORIYOSHIさんに聞くカラー教育<2>

人気サロンSHACHUのディレクターであり、人事担当でもあるMORIYOSHIさんへのインタビューです。<1>ではSHACHUの練習カリキュラムについて話していただきましたが、<2>ではインスタでも大人気のグラデーションカラーやユニコーンカラーをどのように勉強しているのか聞いてみました!

 

ヘルプをしながら

いかに自分のものにしていくか

 

――ところで、カラーの練習カリキュラムはこれで全部ですか? グレイカラーの練習はどうしていますか?

ここから先はカリキュラムには入っていなくて、スタイリストのヘルプに入りながら、自分で勉強していくことになります。週に2回練習会があるので、そこで自分の課題を先輩技術者に見てもらう機会もあります。グレイカラーの塗布は、ブリーチ剤塗布の練習を役立てるように指導していますね。ブリーチも白髪染めも根元が浮きやすいので、根元に薬剤をためながら塗るというのが共通していますから。

――SHACHUと言えば! のデザインカラーも、自分で勉強していくのですか?

そうですね。質問されればもちろん教えますけど、基本は営業中にスタイリストのヘルプをしながら、いかに自分のものにしていくかです。グラデーションカラーやブリーチハイライトをするお客様がそんなにいないサロンでしたら別ですけど、うちはこんなにカラーのお客様が多いサロンなんですから、勉強しようと思ったら宝の山が目の前にあるようなものです。一日8人のお客様のヘルプをしたら、8人分のカラーレシピがわかる。1週間、1か月のデータを集めていったら、いずれそれが自分の教科書になります。

――自分で考えさせるのを大事にしているのですね。

ええ。質問してはいけないわけじゃないですけど、人に聞く前に自分で考えてほしいですね。あのお客様にはなぜあの薬だったのだろう? と疑問に思ったら、先輩に聞く前に自分で推測してみる。そうさせた方が伸びると思います。若い子たちはマニュアル世代と言われますけれど、僕としては何でもかんでも教えればいいとは思っていなくて、必要なところだけ教えるようにしています。

――カラー剤のレシピを勉強するのに、MORIYOSHIさんから何かアドバイスはありますか。

今のカラー剤ってよくできていて、一発でねらった色が出て、失敗しにくい作りになっている製品も多いですよね。でも勉強中は、カラー剤に入っている色素について、なぜその色が入っているのか、それが入っているとどういう効果があるのかを考えるくせをつけるといいと思います。そうしないと将来、いろんなケースに対応できなくなっちゃうと思うんですよ。

 

「アシスタント枠」を設け

経験値を高める

 

――SHACHUはアシスタントでも、かなり売り上げに貢献しているとか。

先にお話ししたように、試験に受かればそのメニューのお客様を迎えて良いことになっているので、カラーで売り上げているケースは多いです。スタイリストとしてフルデビューするまでに大体3年かかるのですが、2年目で70、80万の売り上げがあるスタッフはざらですね。

――それはデビューまでに相当経験値が上がりますね。

ええ。サロン側も若いスタッフに経験を積ませる仕組みを作ってるんです。たとえば、営業時間内に設けている「アシスタント枠」。ある程度売り上げがあって、アシスタントとしてもしっかりやっていて、キャパが上がっているのであれば、営業中にその枠を使って自分のお客様の予約がとれるんです。もちろん土日もOKです。

――土日もとは贅沢ですね! 先輩スタイリストの予約が入るかもしれないのに、アシスタント枠をキープしてあるんですね。

そうなんです。だから僕なんかも、枠がいっぱいで自分のお客様の予約がとれない時があるんです。そういう時は若い子のアシスタントしますよ(笑)。でも自分より若いスタッフの仕事を見ると勉強になることもあるから、そういうのも個人的には好きなんですけどね。

――ディレクターにヘルプされたら、若いスタッフさんはドキドキものかもしれませんね。いろいろ聞かせていただいてありがとうございました!

 

 

 

 


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