白髪染めで透明感のあるベースをつくれたら、次に考えたいのは「キレイを継続しながらカラーを楽しむための提案」。グレイヘアは明るさがある分、毛先が褪色してくると色がぼんやりしがちだから、うまくリズムをつくってあげるといいですよ。
iro.のカラーリスト井上朋太郎さんに、やり過ぎ感のない「コントラストグレイカラーデザイン」のバリエーションを見せてもらいましょう!
color・technique / 井上朋太郎 [iro.]
hair / 吉永薫美子 [iro.]
DAY1
(初日 / 2プロセス)
ランダムチップハイライトで
リズム感アップ
新生部が1.5センチ、白髪率はフロントが40%、バックが30%くらい。
明るく透明感のあるベースですが、中間毛先は褪色していて、陰影がなくぼやけた印象に。
1st process → 耳より上の半頭にハイライト。太さや深さをランダムにしたチップでリズムをつけます。クリームブリーチで14レベルまでトーンアップ。
2nd process → ファッションカラー剤でワンメイク。アンダーの影響でイエローっぽくなっている中間毛先は、ナチュラル系の10レベルにして、新生部はブラウン系の7トーン。自然なグラデーションにします。
DAY2
(4週間後 / 1プロセス)
ローライトと毛先バレイヤージュで
動きをプラス!
前回の色味が褪色して、全体がキレイなゴールド系に。
色のトーンが根元から毛先まで自然につながっているので、このままベースを活かします。
前回入れたハイライトを活かすため、今回は、表面にローライトを入れます。
その分、全体の明度が下がって見えるので、毛先にバレイヤージュを入れて明るくして、動きを感じられるようにします。
process → まず表面にローライト。毛先の厚みを目安にチップを取って、スソまで出るようにします。次に新生部をブラウン系7レベルでリタッチして、最後に表面からランダムに毛束を取ってバレイヤージュ。
DAY3
(さらに4週間後 / 2プロセス)
リタッチ+グロス染料で
ベースを活かした色味チェンジ!
前回のローライトが褪色して、自然な陰影に。全体の色味が調和しているので、アルカリフリーのグロス染料で、ベースを壊さずに色味をチェンジします。
1st process → ファッションカラー剤で新生部をリタッチ。既染部に使うグロス染料の色味に合わせて、ピンクブラウン系に。
→ 既染部を、グロス染料で色味チェンジ。
もっと詳しく知りたい人は
TOMOTOMO BASIC SERIES VOL.08
白髪染めだって透明感!明るく染めるグレイカラーTisp
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