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カラーレベル1UPのヒント【塗る量が多いとしっかり染まる?】

8月も終わって、気分はいよいよ秋モード。服の素材や色に合わせて、カラーチェンジを提案する人も多いのでは? 夏にちょっと明るくしたから、トーンダウンして少し落ち着かせる、というパターンも出てきそうです。そんなタイミングだからこそ、【ちゃんと染めたい】ですよね。ムラはもちろん、色が入らない、みたいなことは避けたいところ。そんなときは、カラー剤をたっぷり塗ることが大切です。TOMOTOMO2016年8月号の企画「頭皮につけないカラー剤塗布」TOMOTOMO BASIC SERIES vol.4「色持ちアップのカラーベーシック」(取材協力 / Belle堀加奈子さん)を振り返って、塗布量と染まりの関係を見てみましょう!

 

 

実験1
ブリーチで明るさの違いを見てみる


TOMOTOMO2016年8月号「頭皮につけないカラー剤塗布」より

まず最初に、結果が分かりやすいブリーチ剤で実験です。
黒髪に3パターンの量を塗って、どれくらい明るさに差が出るのか見ていきます。
放置時間はすべて20分。
ちなみに、「適量」は髪1本1本がブリーチ剤に包まれるくらいの量をイメージしています。

 

 

結果!
まんべんなく剤がついていることが大事


TOMOTOMO2016年8月号「頭皮につけないカラー剤塗布」より

塗布量が「少ない」髪は、他の2つに比べると、少し暗めの仕上がりになりました。
「適量」と「たっぷり」は、明るさにほとんど差がなく、しっかりハイトーンになりました。

「少ない」と「適量・たっぷり」の差は、髪に浸透したブリーチ剤の成分の量の違いと考えられます。
つまり、剤にしっかり働いてもらうためには、成分が髪にまんべんなく付着するように量を塗ることが必要です。

 

 

実験2
9レベルアッシュ系カラー剤で比べてみる


TOMOTOMO BASIC SERIES vol.4「色持ちアップのカラーベーシック」より

アルカリカラー剤でも、塗る量で違いが出るのか実験です。
使うのは、9レベルのアッシュ系カラー剤。アタマを4分割して、「少ない」と「たっぷり」でそれぞれの色の出方の違いを見ていきます。
主に黒髪のほうは明るさの違いを、11レベルのほうは色の入り方を比べます。
放置時間はすべて20分です。

 

黒髪の結果!
「少ない」は濁って…
「たっぷり」はアッシュ感のある色に


TOMOTOMO BASIC SERIES vol.4「色持ちアップのカラーベーシック」より

「少ない」ほうは、少し明るくなりましたが、アッシュの色があまり感じられず、濁っている印象があります。
一方「たっぷり」は、トーンアップされてアッシュの色が感じられる仕上がりに。

 

 

11レベルの結果!
「少ない」は赤みが残って…
「たっぷり」は透明感のあるアッシュに


TOMOTOMO BASIC SERIES vol.4「色持ちアップのカラーベーシック」より

「少ない」ほうは、ベースのオレンジが消され切れずに、赤みが残ってしまいました。アッシュの色もあまり感じられない仕上がりに。
「たっぷり」では、アッシュの発色によって、もともとあったオレンジがカバーされています。色味の効果で透明感も感じられます。

 

塗る量の違いで、「明るさ」「色の入り方」の両方に差がでるという結果に。

サロンワークの現場ではコストの面で、余らないようにギリギリの量で…という声もあると思いますが、ヘアカラーの仕上がりだけで言うとたっぷり塗ったほうが良さそう。

特に、トーンダウンやグレイカラーはムラになりやすいぶん、最適な量を見極めて、お客様に最高の色をプレゼントしてあげてくださいね!


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