ちまたで沸々と高まっている「グレイヘア」人気。
「白髪は染めなければならないモノ」という呪縛から解放され、ありのままの自分でいられる・・・。“本来の自分”を出して自信を持てることが大きな魅力になっているようです。
とは言え、白髪率もそうそう高くない(けど気にはなる)ファーストグレイ世代にとってはピンとこないですよね。
かつてのカラーブームを経験しているこの世代にとっては、「いかに自分らしい色になるか」、そして「いかに白髪が伸びても気にならないか」がポイントになるようです。
白髪が目立つのは
コントラストがハッキリしてるから
そもそも白髪はなぜ目立つのか?
何を今さら、、、な問いですが、白髪染めのアプローチを考えるうえでは結構重要なことだったりします。
結論から言ってしまえば、「黒髪と白髪の明るさの差が大きい」ことが目立つ理由。逆に目立たなくしたいなら、この明暗の差を埋めてあげればいいわけです。
差を埋める方法は
3パターン
黒髪と白髪の明度差を埋める方法は、ざっくり3パターンあります。
①白髪を黒髪に近づける・・・つまり白髪を暗く染める。
②黒髪と白髪の両方を寄せ合う・・・つまり、黒髪は明るく、白髪は暗くする。
③黒髪を白髪に近づける・・・つまり黒髪を明るくする。
①はしっかり染めるパターン。染めた直後は気になりくいですが、伸びてくるとまたコントラストがハッキリつきます。
②はぼかすパターンです。黒髪と白髪の明度が必ずしもピッタリ同じになるわけではないので、「白髪が浮いてる」と感じることもありますが、伸びてきたときには気になりにくいメリットがあります。
③は白髪を活かすパターン。全頭ブリーチするケースはそう多くないかも知れませんが、ウイービングなど、この発想を部分的に取り入れるアプローチが考えられます。
「白髪を目立ちにくくする」には
中間毛先も重要!
白髪が伸びてきたときに目立ってしまうもう一つの要因は、中間毛先です。
●中間毛先が暗い / 沈んでいる・・・根元の白髪の明るさ / 透明感が際立つ
●中間毛先が明るい / 透明感がある・・・根元の白髪の明るさ / と透明感がそこまで目立たない
こんなふうに、中間毛先の透明感の違いでも目立ちやすさに差が出てきます。
根元・中間・毛先で
最適なアプローチを
選んであげる
①②③のアプローチは、なにもどれか1つを選ばないとダメ、ということではありません。
根元と中間毛先で染め方を変えたっていいわけです。
例えば・・・
★根元は白髪を浮かせたくない→→→トーン低めのカラー剤で染める(①)
★中間毛先は自然な明るさで色味を出したい→→→希望色の中明度で染める(②)
★白髪が集中しているところをぼかしたい→→→ハイライトで馴染ませる(③)
・・・この場合だとグラデーションカラーになりそうです。
もちろん、ハイライトはオプションで、必要なときに提案すればOKです。
ファーストグレイ世代のお客様の中には、「あら、白髪。暗くないとダメね・・・」と思っている方も多くいると聞きます。そんなとき、担当美容師さんからのポジティブなアプローチがあれば、きっと喜んでくれるはず。
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