ミディアムレングス。肩につくくらいから、鎖骨あたりまでの長さ。このスタイルってボブやロングと比べると、デザインとしては中途半端ですよね。だけどお客様には不動の人気があります。
主張がないスタイルだから、
アレンジで変化がつけやすい
ミディアムレングスにしてる人からはよく、「ロングよりシャンプーやブローがラク」「いざとなれば一つに結べるし」という扱いやすさへの支持を聞きます。でも人気の理由はそれだけじゃなさそうなんです。
長さが中途半端でデザインとしてあまり主張がないということは、変化がつけやすいということでもあります。ボブやロングよりも、カラーで遊べたり、アイロンで変化をつけたり、スタイリング剤で質感を変えたりがしやすいんですね(カットだけでデザインが完成しちゃってるスタイルだと、アレンジしたときtoo muchになっちゃったりしませんか?)。そのあたりのさり気なさが、今どきのお客様のニーズに合ってるんじゃないでしょうか。
一緒に「こうするとカワイイ!」
を見つけていこう
だからミディアムのモデルやお客様を迎えたら、いろんな変化のつけ方を教えてあげるといいですね。難しいアレンジじゃなくていいんです。
前髪のパートを逆にしたり、耳かけしたりするだけでも印象は変わるし、ひとつに結んだときの顔に落ちる髪の感じとか、「こっちの方がかわいくないですか?」とコミュニケーションするのにすごく向いてるスタイルなんです。
ふだんアイロン使ってる人だったら、ちょっと凝った巻き方で仕上げてあげてもいいですね。お客様が自分じゃできない仕上げをするのはダメ! という説もありますが、その日だけのちょっとした変身気分を満たしてあげるのもアリなんじゃないでしょうか。
提案がしやすいという意味でも、ミディアムスタイルはこれからお客様をつけていきたい美容師さん向き。がんばって自分のものにしていきましょう!