乾かすだけでまとまる! Cocoonノンブローカットとは(2)

ブローやアイロンでセットしなくてもキマるカットにこだわっているCocoon(東京・表参道)。カットの決め手はどこなのか、代表のVANさんに深く突っ込んだインタビュー、第2回目です!

骨格と髪質と毛流は

変えられないから

TOMO 前回「カットはツールじゃなくて頭のとらえ方だ」という話が出ましたが…

VAN カットの話って、どうしても使ってる道具とか、技法の話になりがちですよね。でもCocoonのノンブローカットについて言えば、頭をどうとらえるかということに尽きるんです。具体的に言うと骨格と髪質と毛流のことなんですけど。

TOMO 「素材」とされるものですね。

VAN ええ、この3つは素材として最初にあるもの。でも3つとも理想的な人はあんまりいなくて、たいていの人はどこかに難があります。このうち、骨格は足したり削ったりできないけど、髪質や毛流はストレートパーマやブローで変えることができる。でもそれもしないで済むカットがしたかったんですよね。

TOMO かなり強いクセ毛の場合は別ですけど、そこまでいかないクセ毛……「まっすぐにしたいわけじゃないけどおさまらないからストレート施術をしている」という人も多いですからね。

VAN そういう人たちの素材を無理に変えないで、もともとの髪質をうまくコーディネイトして素敵に見せてあげたらすごく満足度高いんですよ。

TOMO では、骨格や髪質に対してどう対応しているか、ポイントを教えてください。

頭を分ける起点になるのは

ポイントになる「骨」

VAN カットする時には頭を大まかに分けて切り進めていきますが、まず「ファーストサークル」というのをとります。骨格のトップ、バック、それにサイドの、骨格の一番出ている部分をつないだ前上がりのライン。これが頭の分け方の基本になっています。

TOMO ここがいわゆるトップのセクションですか?

VAN そうですね。大まかにトップ、ミドル、アンダーと分けるとすると、このファーストサークルから上がトップということになります。ミドルとアンダーは耳上のラインで分けます。額の上、耳上、ぼんのくぼに、出ている骨がありますからそれをつなぐラインです。

TOMO なるほど。面積で分けるのではなく、ポイントになる骨をつなぐラインでわけるんですね。

VAN そうです。それぞれ骨格が違うから、人によってはミドルのセクションが平均より広い、というケースも出てきます。単に3分割するのではなく、その違いを見ることが大事。そうすると頭の丸みにフィットしたカットができます。

先にウエイトを決めてしまえば

出来上がりが想像しやすい

 VAN そしてセクションの話が出たから先に言っちゃうと、ミドルセクション……ハチまわりの頭一周を含む部分を、まず最初に切っちゃうというのがポイントです。

TOMO 上からでも下からでもなく、真ん中のセクションから。

VAN これには理由がありまして、「髪がふくらんで頭が大きくなっちゃう」という悩みが多いですよね。でもどんな人でも、頭のハチよりも骨格が大きいことはないんです。なので、まずはミドルセクションでスタイル全体のボリュームを決めてしまうんです。

TOMO たとえばグラボブだったら、作りたいウエイト位置を最初に切っちゃうんですね。

VAN そうです。ウエイトを最初に決めることで、目視で確認しながら切り進んでいけるから、最終的な形がすごく想像しやすくなる。それって下から切っていったり上から切っていくと難しいですよね。ミドルセクションは、ヘアスタイルのウエイトを決めるもっとも重要な役割なんです。

TOMO トップとアンダーは?

VAN トップの役割は質感を表現すること。動かすのか、止めるのかを決めるゾーンです。アンダーはヘアスタイルの長さを作るのが役割、というように考えています。

Cocoonの「ノンブローカット」、これまで紹介してきた他のカットと違うところ、共通しているところ、両方あるのが興味深い……

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