「似合う」カットを組み立てるには? その3

「変わりたい!」女性客から根強い支持を集めるGARDEN Tokyoの秋葉千菜さんに、3回にわたって「似合うカット」のコツを伺うこのコラム。3回目は「信頼関係をきずく秘訣は?」についてお聞きします!

「似合う」カットを組み立てるには? その1
「似合う」カットを組み立てるには? その2

「なんで?」で
終わるのはNG

頭の形のことや髪質のことって言いにくい場合もあるんですけれど、私はちゃんとお伝えしたほうが良いなと思っているんです。お客様が「こうしたい」と思っていることがあるのに、美容師が「いや、それはちょっと・・・」で終わっちゃうと、なんで? っていう疑問しか残らないじゃないですか。

ちゃんと、これこれこうだから、と理由を説明できれば、お客様も「なるほど、そうなんだ」と分かっていただけることは多いです。もちろん、伝え方はお客様に合わせて工夫したほうが良いですけれど。

次の次・・・
さらにその次まで
提案!

でも、それで終わってしまうと納得感につながらないので、そこから先の提案が大事なんです。希望に近づけるのであればこういうやり方もありますよとか、こんなスタイルのほうがフィットしやすいですよ、だったり。それにプラスして、今回こんな風にして、飽きたら次にこんなこともできますよ、とか、またさらに先の提案までセットで案内できるといいのかなと思います。最後はお客様が判断するわけですけれど、道をいくつか提示していますね。

これを重ねていくと、カウンセリングもすごく早くなるんですよ。「この前言ってたアレ、やりたいんだけど」ってお客様から言ってもらえることも増えますから。逆に私の方が色々言い過ぎてて、「なんだっけ?」となる場合があるくらいです(笑)。

選択肢=未来のストーリー

やっぱり、お客様に色々楽しんでもらいたいなって思うので、方向性もいっぱい示したくなりますよね。ストーリーをつくっていくって言えばいいかな。こういうこともできるし、あんなこともできる。さらに、こうしたら数か月後にはこんな風にもなりますよって。そんな説明があれば、お客様の中にもいっぱい選択肢ができるので、「次はこうする!」という楽しみにもつながりますね。

言いっぱなしにしない
見極める目を持とう

その分、絶対に技術は必要です。クセを活かす場合だったら、どの長さまでだったら収めながら切り込めるかというのを、自分でも想定しておくことがすごく大事で。それも込みで提案していかないと、いざカットしたら「なんか全然まとまらない~!」みたいになっちゃうので、言いっぱなしにならないようにちゃんと見極める目を持つことが大切なんですよ。

お客様の数だけ
パターンがある

だから、ホント提案のパターンはお客様の人数分あると思いますね。もともとはカウンセリングも苦手だったし、1つ1つお客様に聞きながらカットしてた頃もあるんですけれど、気付いたら提案するようになってました。それも多分、色んな髪に触って、経験を積んで、自分の中の道標をつくっていったからだと思うんですよ。

ゴールはいつも
お客様が魅力的になること

最近、ミセスのお客様が多くなってきて、みなさん髪型が変わることで本当に嬉しそうに喜んでくださるんです。その様子を見ていて改めて思うんですが、具体的な要望はもちろん、「自分らしい髪型にしたい」という希望を叶えてあげられるのってすごく楽しい。だから、常にゴールはお客様が魅力的になるヘアスタイルなんですよ。さらに、お家でも簡単に再現してもらえるように・・・という気持ちから一人ひとりに合った技術を提供することで、信頼感はつくられていきますね。

経験、と言ってしまうと見も蓋もないですけれど(笑)、やっぱり手で感じて体で覚えることが一番強いかなと思うんですよ。髪質対応でも、カウンセリングでも、やったらやった分、自分の中にパターンとしてインプットしていくと良いんじゃないでしょうか。

完!

「似合う」カットを組み立てるには? その1
「似合う」カットを組み立てるには? その2