縮毛矯正専門店の「技」になぜ惹きつけられるのか?

2016年9月27日に開催した、TOMOTOMO技術セミナー「ストレートパーマスペシャリストテクニック」。『縮毛矯正専門店 Rescue-Hair』の菊地克彦さんを講師に迎えたこのセミナーに、たくさんの理美容師の方々が集まってくれました。約4時間半、ノンストップでしたが、多くの参加者の方が講師菊地さんの技術から片時も目を離しませんでした。

参加者の多くが1~5名の
少人数サロン

このセミナーは、TOMOTOMOの2016年6月号の誌面で展開したテクニックをベースに発展させたものでしたが、参加者の方たちが、一様に興味を引かれていたのが、「どうやって伸ばしているのか」ということ。
コームを使っての薬液塗布やツインブラシの操作といった技術面、使用している薬液、施術中に登場するオイルなどのプロダクツ面、それぞれ着目するポイントは多様ですが、「専門店の縮毛矯正は、何が違うのか?」という視点はみなさんが共通して持っていたようでした。

ちなみに、参加者の方は、働いている地域や年齢、ポジションは様々。
なかでも特徴的だったのが、普段1名~5名規模で営業しているサロンの方たちが多く集まっていたという点です。

縮毛矯正は、サロンのメニューの中でも高額というだけでなく、1年を通じて(爆発的ではなくとも)定期的にオーダーが入るとあって、技術を高めようというモチベーションに繋がりやすいものなのかも。特に、1人でサロンを経営されている美容師さんにとっては、マンツーマンで施術するうえでのクオリティアップ、もしくは効率化のコツも知りたい部分だったのではないでしょうか。

細分化された技術に注目

さて、結論から言うと、今回のセミナーの目玉はなんと言っても、「技術の細やかさ」。

キッチリ整理されたワゴン、事前に1パネルずつ分け取るブロッキング、コームによる正確な薬液の塗り分け、毛穴を見ながら行うツインブラシを使ったブローやドライ・・・など挙げればキリがありませんが・・・。

どの技術も還元~酸化というパーマに必要不可欠な反応を計算して、所要タイムまですべて決まっているという細かさです。なぜここまで、技術を細分化して整理しいてるのでしょうか?

自身の「腕」で伸ばす

自身の縮毛矯正で菊地さんが主眼としているのは、「髪の体力を残す」こと。というのも、クセ毛に悩むお客様の多くは、ロングヘアへの憧れがあるからだそう。その願いを叶えるには定期的なリタッチが必要で、つまりは繰り返し施術可能な髪の状態を保っておくことが必要なんだとのこと。
だから、薬液の設定はかなり弱め。ヘタをすると、伸びきらずにクセが残ってしまうくらい弱めにしています。

参加者の方にも還元した状態の髪を触ってもらいましたが、「かなりしっかりしている」、「軟化している感じがしない」くらい体力が残っているようです。

では、それを何でカバーするのか? というと、自身の「腕」。

均一なテンションをかけた状態での水抜きや熱置きといった工程で「伸び」をサポートするため、正確な技術アプローチを行うためにも、自身の技術を整理(同時にスタッフとも共有できるように)しているわけですね。

「練習」は100回から!?

菊地さんいわく「僕の技術は練習すれば誰でもできます。僕も店をオープンするまで縮毛矯正やったことありませんでしたから(笑)」とのこと。

でもさらに・・・「10回やったくらいは試したうちにも入らないので、100回は練習するといいと思いますよ」だそうです。

かくいうご本人も、定期的に自身のフォームをムービー撮影してチェックしたりと、トレーニングは欠かさないそう。

このお話もそうですが、今回参加いただいた理美容師の皆さんの真剣な表情を見ていても、理美容師さんの技術習得に「おしまい」はないんだなと改めてかんじました。