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“アウター”と“インナー”で考えるセニング②<フルリニューアル編>

10/9に開催された、LANVERY菅野太一朗さんによる「オトナ髪の質感カット」セミナー後編! プチリニューアル編を経てのフルリニューアルは、どんなセニングテクニックが披露されたのか?? その模様をお届けします!

前編①<プチリニューアル編>はこちら

 

 

フルリニューアルは
お客様の“これまで”に合わせて

 

再来店を想定したフルリニューアルのカット!

菅野さんはショートを提案する予定でしたが、モデルさんはこれまで「肩より短い長さにしたことがない」ため、受け入れやすいように、顔まわりに長さを残せる前下がりのボブに。

「ショートヘアと言っても、美容師とお客様とでは思い描くイメージは違います。例えばロングヘアから肩上に切ったら、すごく短くなったと感じますよね? お客様がこれまでどんな髪型をしてきたか?から、許容範囲を探ることができます」と菅野さん。

 

 

 

顔まわりから決める!

どんなヘアスタイルでも、菅野さんはまず最初に顔まわりを決めます。

TOMOTOMO BASIC SERIES VOL.01でも紹介していますが、顔まわりから決めることで、似合わせを踏まえたカットを組み立てやすくなります。

フロントビューが決まると、お客様にも完成イメージが沸いて安心。

 

 

 

セニングは毛先1/3中心に

 

ベースは2セクションの前下がりのグラデーションボブ。
オーバーセクションには、独立したレイヤーが施されています。

大きく分けて、きゅっと締めたいアンダーセクションと、ふんわり動かしたいオーバー、という組み合わせ。

ひし形状にバックセンターにボリュームが出るように、毛先を中心にセニングを入れて毛流れをつくっていきます。

 

 

 

斜めスライスでパサつかせずに
ナチュラルな動きを

 

ドライでセニングを入れるとき、斜めスライスを多用する菅野さん。

「斜めスライスにすると、髪が重なったときにもセニングの跡が出にくいし、落ちる位置にもズレが生まれて、ランダムで自然な動きを表現できます」。

 

 

 

イメージするアウターに対して
インナーをどう削るか?
がポイント!

 

フルリニューアルスタイル、完成!

前述の通り、このスタイルで主にセニングを入れたのは毛先。
プチリニューアルのときのように、インナーを深めから削らなかったのは、前下がりのグラボブというカタチとベースカットに秘密があります。

  • グラボブなのでネープは締めたい
    →段差の毛先を馴染ませればOK
  • 表面は動きをつけたい
    →オーバーのつながっていないレイヤーをいかして毛先に軽さをつければOK
  • バックの立体感はキープしたい
    →正中線上のインナーの厚みに向かってひし形になるように毛先を馴染ませればOK
    ・・・etc

このように、ヘアスタイルのカタチの特徴や、ベースカットのつくり方によって、セニングの使い方は様々に変わるようです。

そして、何よりのポイントは、ヘアスタイルの理想形を思い浮かべること。
理想形に近づけるために、どこを引き、どこを残すかを1つ1つ挙げていくとセニングの役目も整理されていくとのことです。

 

普段、何気なく使っているセニングシザーも、どう使っているか、改めて振り返ってみると新しい発見がありそうですね!

ご来場いただいた理美容師のみなさん、モデルさん、講師を務めてくださった菅野さん、どうもありがとうございました!

 

前編①<プチリニューアル編>


 

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